なんでこんな事故が…。
世界トップクラスの防空性能を誇る最新の護衛艦が、なぜ目の前の漁船に気付かなかったのか。
千葉県房総半島沖で19日早朝に発生した、海上自衛隊のイージス艦と漁船との衝突事故。国内では1988年の潜水艦「なだしお」以来の重大事故となり、不祥事続きの防衛省に再び激震が走った。一方、漁船に乗っていた親子2人の行方は依然分からず、地元の家族らは不安な表情で捜索を見守った。
イージス艦「あたご」は事故発生直後、搭載する小型ボート2隻を出して漁船乗組員の捜索を開始するとともに、海上保安庁に通報した。午前5時には付近を航行していた海自の護衛艦など2隻が合流。ヘリも加わり現場海域を捜索した。
吉川栄治海上幕僚長は午後の記者会見で「艦橋には(見張り役も含めて)10人程度いた」と話した。こうした状況で漁船と衝突した原因について、海幕の河野克俊防衛部長は「現在調査中」を繰り返した。「漁船の乗組員の捜索に全力を挙げている」と述べ、「あたご」が衝突前に漁船の存在に気づいていたかどうかなど、事故原因にかかわる内容については言及しなかった。
イージス艦のレーダーは、上空と海上の標的を探知できる性能を持つ。海自幹部によると、全長約15メートルの漁船は、「通常はイージス艦のレーダーには映るはずの大きさ」だという。特に、横須賀基地へ向けて帰投中で、東京湾を出入りする漁船を警戒する必要があったことを考えれば、「上空よりも海上の漁船などの方に特に注意していたはず。普通なら衝突時まで漁船の存在に気づかないはずはない」と深刻な表情を見せた。
ただ、漁船が小型のため、波の間に隠れてレーダーに映らない状況も考えられる。石破防衛相は19日午前の記者会見で、「そのときの状況はどうだったのか。波の高さがどれぐらいだったのかとか、この時点で申し上げるのは正確さを欠く」と述べるにとどまった。
海上自衛隊では昨年から、イージス艦情報の流出事件やインド洋での他国艦船への給油量の取り違えなど、不祥事が相次いでいる。この日も、幹部らが早朝から庁内を走り回って情報収集に追われ、ある幹部は「ようやく不祥事が一段落したと思ったのに……」と肩を落とした。海自横須賀地方総監部では、隊員に非常招集がかかり、幹部の一人は「事故が起きる気象条件ではなかった。現場で何が起きたのか」と顔を曇らせた。
(以上、ヤフーニュースより引用)
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